掛け布団やクッションを洗濯してる
本当は娘が使っていたままに置いておきたいけど
やはり一度洗っておかないと衛生面でよろしくない
娘もきっと綺麗な方がいいと思う
ワンコみたいに鼻がよかったらあの子の残り香がいっぱいわかるのに
ワンコ達はきっとあの子の香りが今だにわかるんじゃないだろうか
いいな
昨日と今日あんまり泣いてないのはまだきっと現実を受け入れてないからなのかな
まだ何処かで顔を見れそうな気がする
去年の8月28日(水)のLINEに
「まって
このこのこのこのこのこのこのこここのこのののののくそくそくそ」
って返信来てる
18時45分だから
きっと私が電話掛けての返信かな
多分ゲームやってる雰囲気
たった一年前なのに
毎回LINEを遡って思う
そのうち遡るLINEが尽きる日がくる
同じLINEを何周も見る
何年も何年もきっと遡る
この年の夏は娘は学校も行っていて毎日可愛い服も着ていたし私は電車の駅に迎えに行っていた
でもこの夏の娘の写真が殆どない
明るい笑顔が多かった夏
何故もっと残しておかなかったのか
だって来年も再来年も続くと思っていたから
とても贅沢で貴重な時間だったのに
過ぎてからかき集めるように思う
コレは浜松に行ってバウムクーヘンの端切れを買った時
娘と一緒に行った
私の用事ばっかりで他何処にも寄れなくて帰り道ちょっと不機嫌だったな
慌てて色々検索したけどどのお店も終了間近ばっかりで(花鳥園とかフクロウカフェとか)ダメだった
また今度来ようって言ってたけどそれきりになってしまうとは思わなかった
たった去年の話
部屋の掃除をしてる
娘の部屋はワンコと猫とインコがいる
ワンコは3匹だったのが預かり犬が来て4匹になった
娘が居た時時々飼い主さんが出張の時預かってた
娘によく懐いていて可愛い子
娘が6月の最後の日どうしてるかな、会いたいなって言ってた
飼い主さんご夫婦が離婚する事になり出張の多いご主人は遠方に預けるか我が家に迎えて欲しいとお願いの電話があった
娘が居なくなって1週間くらいの頃だったと思う
娘が居たら二つ返事だったけど居ない今は家族会議になった
次男と夫が返事を渋る中長男が言った
「あいつが居た時なら引き取ったと思うし居なくなったから出来ないというのはしたくない
引き取ってやりたい」
結局世話は私がやるんだけど…でも嬉しかった
娘の思い出を知ってる子だから
とは言え娘が居ないので散歩もままならないけど涼しくなったら長男が行ってくれるとは言ってくれた
まぁ今の仕事の忙しさ考えるとそれも分からないけどそれだけで私は嬉しかった
そんな訳でワンコのお世話はもっぱら私がやってる
前は良く一緒にやってたのになんでここ何ヶ月かは娘だけにさせてしまったんだろうと思うと胸が痛む
そうしていたらあの日も一緒にいてまだ側にいてくれたかもしれない
そんなたらればを思いながらあの子がしきれなかった部屋の掃除をせっせとしている
ベットが壊れなかったらここまでしてないかもしれないけどとりあえず居心地のいい空間にしてあげたい
ごめんね
もっと早くそうしてあげたら良かった
毎日何かしらで泣いてしまうけど寂しいからしかたない
よく車の中であの子の口真似をする
ママ〜って
そしたら
なに〜って私が私に返事をする
今居たらなんて言うだろうか
新しいゲームが欲しいって言うかな
パパはあなたが好きだったゲーム、毎日やってるよ
私がやると下手すぎてスコアが下がっちゃうから
次男が就職受かったら一人暮らしするかもって言うからまた寂しくて泣いちゃったよ
あなたがいたら寂しくなかったのに
もっともっと一緒に居たかったよ
預かり犬は娘を探さない
生前はあれほど姿を探し回っていたのに不思議だ
ワンコ達が話せたら聞いてみたい事だらけ
来年の手帳を買った
毎年8月くらいから来年の手帳がでる
10月スタートの物が多いからだと思う
セリアの100円の予定帳がお気に入りで一昨年から同じ作家さんのイラストの物を買っている
私はこの作家さんのイラストが大好きで動物達への優しい目線とデフォルメし過ぎないナチュラルな雰囲気がとても良いと思ってる
シールでもノートでも見つけると買ってしまう
去年も娘と選んだ
ママはこの人の絵好きだねって呆れた顔で言ってたっけ
とは言え娘もこの方の描くインコやハムスターは好きだったようで何か書くようにと買っていた
何冊か選べなくて複数買ってたのもあったな
付箋もこの人のイラストの物があってテキストに貼ってた
でも来年は来るけど娘はいない
こうして毎年手帳を買うたびにカレンダーをめくるたびに思うんだろう
一緒に選んだ店舗だけに切なさが募る
もうアレやこれやと買い物に行けないとか文房具好きだったなとか帰りの車の中で大泣きした
セリアの前に寄ったスタバはギフトクーポンのおかげでお安く桃のフラペチーノを飲めた
娘に飲ませてあげたかったな
スコーンも私の焼くのより数倍美味しい
生きていれば来る事もあっただろう出来たばかりのスタバ
なんで居ないんだろう
もうあの優しい子には会えないんだ
そんな気持ちでセリアに行ったら思い出が溢れるに決まってる
編みかけの毛糸はどうしようか
私編み物出来ないんだけど
犬のベストを作るって編んでた
それも100均で買ったんだった
可愛い柄のマグカップ
100円なのに物凄く選んでた
ママそのマグカップとてもじゃないけどお墓には置けないよ
お気に入りだったのにごめんね
これ以上娘が好きだった物をママ手放せない
今日携帯の写真フォルダを見たよ
お腹周りが気になってたみたいでみんながいない時間に写メ撮ってた
なんだって可愛いのにな
なんで居ないんだろう
なんでママを置いていくの
壊れたベットを解体したよ
でもまた作るね
娘の部屋でワンコと眠れるように
手帳を見るのが切ない
今日アポ取ろうと思って手帳を見るとやっぱり6月の所を開いてしまう
この時ああしてあげれば良かった、この時は元気だった等思うだけで涙が止まらない
30日の予定を見ると心臓がドキドキするしページをめくって1日の予定を見るとまたバクバクする
この予定全部キャンセルしたんだった
最近とにかく家に帰りたくて仕方ない
前は仕事だから仕方ないと思っていたけど遅い時間に仕事をいれなくなった
早く帰れるなら帰ってやれば良かった
また涙が出て止まらない
いつも来た夕方のLINEは
いつ帰ってくる?というものが多いから
また泣いた
家に帰ると娘はいないけど息子達が帰ってくる
夫の帰りも今は早い
多分この人も同じ気持ちなんだと思う
次男が夫に話しかけて二人でアクアリウムを作っていた
仕事を終えたああ長男がアニメを見ている
物凄くホッとする
ここに娘がいたら完璧なのに
家族中が思っている
でもリビングの仏壇が娘がいないんだって伝えてくる
まだ話が出来るような気持ちでいるし声も聞こえてきそうなのに遺影の娘だけがこっちを見ている
あんまり泣くと次男が心配する
最近読んで滲みたのは
「赦す」だった
自分を赦す
相手を赦す
それが苦しみから解放される道なんだって
理解は出来る
時間は必要らしい
本当にその通りだと思う
今は心が穏やかになってますか?
き胸の苦しさを訴えていたのはタブレットの中で
私にはチラチラと言ってたね
ちゃんと受け止めてあげられなくてごめんね
よく異世界に転生したいって言ってたね
そこでは勇者になれるのだろうか
ママを置いて行くなんて酷いよ
一緒に旅行したいねって言ってたよね
生きたかったあなたは動物に囲まれて絵を描いて過ごしたかった
病気を治してあげたかった
鈍感なママを罵ってくれたら良かった
どんなあなたでも生きていてくれたら良かった
何を書いても過去形なのが辛い
幸せって無くしてから気がつくんだね
バカで独りよがりなママだから今はあなたが心で流し続けた涙の分も生きてる限り流していく
昨日娘くらい歳の離れた友達とごはん食べた時
もしかして少しやきもちやいてなかったかな?
携帯見つからなかったりして中々会えなかったから
あの子だって就職したら遠くに行ってしまうからもう会えないかもしれない
そう思うと会ってサヨナラをちゃんと言いたかったんだよ
最後に手を握らせてもらったらあなたの手のようで涙が止まらなかった
細くて小さくて可愛い手
懐かしいと思ってしまったよ
あとね
100均でインコの箸をみつけたの
2膳で100円
私達二人で使いたかったな
やりたい事はみんな普通の事ばっかりだけどそんな日常が恋しいよ
お仏壇が届いた
娘の為の小さなお仏壇が届いた
リビングに置けるタイプだ
透かしの彫刻もしてあって娘が見たら気に入ってくれるんじゃないかと思う
よくうちの家計事情を察して色々倹約してくれる子だったけどこんな事にお金沢山使うなら乗馬や絵の講習に使ってやりたかった
2か月前の今頃死にたくはないけどと自死しかけた事を告白してくれた
私は思い止まったならもうしないと思ってしまった
でもあの子の中では何年も前から静かにカウントダウンが始まってしまっていたのだろう
それを本人も必死に押し戻そうとしてるのもタブレットに書かれている文章からも感じとれる
生きていたかった娘と死への願望が止まらない娘の二人がせめぎあっている
あの勇気を持って告白してくれた言葉を何故もっと重く捉えなかったのか
もっと誰かに相談して対策を取らなかったのか私は一生悔やむだろう
法要は1週間前に終わったが今日が本当の49日め
閻魔様には病気だったとわかって欲しい
あの子はそれと一人で闘っていた
将来の話も少しづつしていた時にあの子の進みたい進路で応援するよと話した
ママはやりたい事を肯定してくれるね
私はママの子で良かった
と言ってくれて嬉しかったのに
もし来世があったらまた私の側に来てくれるだろうか
鬱という病気に対して何もしてやれなかった
精神科の先生もこんなに重いと思っていなかった
本音を言ってくれたあの日
何故もっと話をしなかったのだろう
こんなママでごめんね
どうか明るい世界にいけますようにと祈る事しか出来ない
等身大のお人形が欲しい
色々記事を読むと受け入れる過程の中で身代わりを求めるとある
身代わりはどんな形であれダメらしい
結局はその子でないからだそうだ
そりゃそうまだ触感を覚えてるのでそんなリアルなものでなくていいから等身大のお人形があったらなって思ってしまっている
馬鹿な考えだとも思ってる
と思う反面かなり妄想は進んでる
柔らかい布でデッサン人形みたいなのでいいんだけどとか
それで抱っこしたり一緒に寝たりしたいとか
念が入るとか他の何かの入れ物になったら嫌だろとかみんな反対する
ホラーはちょっとね
怖い
娘が聞いたら眉を潜めて変な顔をするだろう
いたら良かったんだよ
毎日平凡で今日辛くても明日また一緒にご飯食べて気がついたら一年経って悩みが薄れたり考え方がある日突然違う方向から見れる場合もある
もっとワガママいってくれれば西へ東へ名医を求めて走ったって良かった
そんな事を思いながら今日久しぶりに娘の携帯を見た
次男へのLINEは去年のまさしく今日だった
それが最後だったから一年近くも兄にはLINEする用事もなかったんだなと思う
東京の美術大学の見学に行って帰りの車から送ってる内容
次男のバイトが終わったらウサギの水が入ってるか確認して欲しいって
次男からの返事は入ってたよ
良かった
ずっと気になってた
ありがとう
という娘の返信
去年の今頃はバイパス飛ばして学校へ向かっていたなぁ
道に迷って2時間くらいロスしてしまった
私は娘との珍道中が楽しかったよ
来年も再来年も娘と何処かへ行けるものだと当たり前に思ってた
だからお人形を車の後部座席に座らせたいんだけど
きっと娘みたいに話しかけて魂の入れ物にしてしまう
そんな動けない物に娘を閉じ込めてしまうのは私のエゴだ
わかってる
わかってるんだ
去年の7月13日に浜松行った時に娘が後部座席から撮ってた
多分ネムノキだと思う
綺麗だねって言ったら本当だ〜って言って写真撮ってたな
掛川の辺り
今年も花を咲かせているだろうか