一周忌が終わり立ち日そして新盆
一周忌は立ち日の1週間前に行った
正直、色々な儀式はあまりやりたくなくて
多分まだ向き合って無いんだと思う
この一年はとにかく生きていくのに必死だったし出来れば全て夢か娘は何処かに行っただけと思いたい
立ち日とか一周忌は誤魔化しながらやっている身としては正直辛い
新盆の準備も然りで全然何したら良いのかとか調べればわかる事がちっともわからない
とは言えやらない訳にも行かないのもわかっているので夫に引きずられる様に仏具屋に行く
ナスとキュウリの牛と馬を今は藁で作った物も売ってるしナスの形をした作り物の牛もある
とりあえずは藁でいいんじゃない?と藁の牛と馬
提灯も小ぶりなのを一つ
鬼灯は母からもらって祭壇に飾ったのでそれで完了
迎火と送り火用の松明を揃える
パチパチと音を立てながら松明は燃えて迎火の日は雨でなんだか幻想的だった
この火を目指してやって来るのだろうか
馬は好きだから嬉しく乗って来るんだろうか
鬼灯を飾った日
久しぶりに娘の夢を見た
私は何処かの受付をしようとしていて他にも人が並んでいた
その人の間をヒラヒラと薄い桜色のオーガンジーみたいなドレスを着た若い娘が鉛筆を渡してここに記入して下さいねと話している
側まで来た時娘とわかって思わず腕を掴んだ
腕には以前見た引っ掻き傷はなく綺麗で
腕治ったんだね、良かったと私が言うと娘ははにかんだように笑った
そこで目が覚めたけど悲しくなかったのできっと幸せにやっているのかなと思った