記憶を塗り替えて生きる

この間Twitterで(映画垢と別にもう一個作った)ドリームハウスという映画の話を書いた

ストレスの殆どを映画やドラマに解消してもらってる為かどうしても気持ちのリンクがそちらに寄ってしまう

ドリームハウスは妻と子供2人が待つ幸せな家だったけど本当はとうに3人は亡くなっていて主人公の記憶がショックによって塗り替えられて幻想を見ているという設定(かなりネタバレ)

それでも幻想の中で彼は幸せだったし私の感想は娘が亡くなる前と後では彼の幸せ度を理解するのが全く違う

出来ればそんな空間私も作りたいくらい

そんな事を思ってもう一つ思い出した映画

シャッターアイランドがある

ディカプリオが出ててかなり前の映画

見たいなと思いながら結局娘が亡くなってから見た作品になる

これも主人公の記憶が塗り替えられていて何が真実なのか最後の最後までわからないし誰を信じていいのか全くわからないのでけっこう怖い

コレはオチなので一応書かないでおきたいと思うけど人間受け入れられない記憶は塗り替えてしまいたいし狂っているならそれはそれで幸せなのだと思った

ラストでディカプリオ演じる主人公が判断が出来るなら脳の手術はないという時彼は狂っているという選択肢を取る

少し笑って手術を受けに行く彼を見てこれから彼は何もわからない世界で幸せに過ごすのだと思った

いっそその方がこの生き地獄から脱出できる

まさにタイトル通りシャッターアイランドだった

どちらも共通しているのは閉ざされた自分だけの幸せな世界だけど前者は現在に戻り後者は過去への扉を開ける

今の私は二人の息子や私の母、最後の順番だけど夫がいる世界を守らなければならないと感じている

あの子のいない世界に慣れてそれを当たり前になる未来に歩かなければならない

死を受け入れているとは言い難いけど地球の裏側に住んでいると思えばなんとかなるのだろうか

いつか私の役目を解かれるその日まで

あの子と歩いて行けると信じた未来に

記憶を塗り替えながら生きていくしかないのかもしれない

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