ワンコの誕生日

ずっと娘の携帯のパスワードがわからなかった

タブレットは私が渡したままだったからすんなり開いた

娘の苦しい気持ちが痛いほど書いてあった

何故もっと早く見なかったのか

パスワードを変えてないのは見て欲しかったのかとも思う

 

今日ふとお花のお水を変えながら思った

もしかしてワンコの誕生日?

一発で開いた

携帯からは娘の前向きに頑張ろうとする気持ちがいっぱい書いてあった

先の予定も書いてあった

やっぱり

生きていたかったんだな

ごめんね

もっとわかってあげられなくて

今日までワンコの誕生日だって思いもしなかったのは何故だろう

もしかして

読んでもいいよって思ってくれたのかな

読んでも後悔ばかりだけど

それでも読んでいる間は近くに寄れる気がする

 

病気って本当に怖い

見えない病気程怖い

病気から守れなかった

もっと色々試せば良かったのに

普段のあの子があまりに優しくて甘えてしまっていた

SOSはいっぱい出てたのに

拾ってやれなかった

ごめんね

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