カウントダウン
思えば去年の今頃からカウントダウンが始まっていてそれは私が気がつかないだけで静かに進んでいたらしい
それでも私は今日と同じ日が毎日やってくる物だと疑う事さえせず、漫然と時間を消費していた
今でも思う何故の答えは永遠に来ないし、わかったとしても止める術はないという事だけはこの一年近い日にちで学んだ
それでも娘も多分生きたかっただろうし、自分の攻撃にも何とか対応しようとしていたから
私に出来る事はもう少しあったのではとやはり思ってしまう
自責の念が他の遺族の方よりも多いのは仕方ないと思いつつ、これからの人生がやけに長くて退屈に思えてしまうけど
ゴールを人生の終着だと考えるともう半分以上すぎているからあっと言う間に完了してしまうのかもしれない
その日までどうやって過ごして行くのか
わからないけど
あの子と最後に行った量販店、丁度今日だし
亡くなった後空になったドックフードを捨てるだけでも辛かった
あの日帰りに埠頭に寄ってワンコの散歩をしてここは虫が来なくて良いねと笑って走っていた姿は昨日の事のようなのに
もう一年
まだ一年
カメラのフォルダから娘の最後の姿がどんどん奥になる
写真撮っておけば良かった
そうじゃなくて
そんな事じゃなくて
もっと娘と一緒にいたかった
居たらよかった
今思えば後半月後に永遠に会えなくなるなんて思いもしなかったのだから
たった半月
かけがえのない時間だったのにと後悔は尽きない