6月20日 楽しかった思い出の乗馬クラブ

6月20日
私の父は57歳で父の日から2日後の6月18日に亡くなった
去年私は父と同じ歳になり父が亡くなるにはまだ若くてやりたい事もあっただろうと思った
20日が土曜日だからお墓に行こうと思っていて
娘が乗馬をしたいと言っていたので予約した日もその日だった

お墓は近いので先にお参りしてそのまま乗馬クラブにいった
予約時間は3時
コース一周で20分程
その前に説明を聞き帽子や装備を借りて娘は乗馬を楽しんだ
いつもは撮ると怒るけど馬に乗っているから動画を回した
また来てねと言われ
はいと答えていた娘
半年乗馬コースのチラシを貰って帰った

その何日か前に自死しかけたと聞いていたけど
その日の娘は明るくて楽しそうで乗馬半年コースを習いたいと言っていた
これで大丈夫
また暫くは元気な娘でいてくれる筈と私は信じていた
お墓の父にもお願いしたし
娘も手を合わせていたし
メンタルクリニックの予約も3日後にあり心配は去ったと思った

それがとんでもなく浅はかで何も分かってないと知るのはたった10日後
あの日の楽しそうな娘は何だったのか
また来てねと言われ返事をした子は何処に行ったのか
この間一人で遺影を胸に隠し抱えて乗馬クラブを訪ねた
去年娘が乗った馬は別のクラブに移動になり会えなかったが撫でていた馬の写真を撮った

父にお願いしたのに
どうして?と今もお墓に行くたびに思う
あの日娘は何を思って手を合わせていたのか
その時は自分がここに入るなんて想像はしてなかったと思いたい
父の歳を超えたけど
父の歳に私の心は死んでしまった
会ったこともない写真だけのおじいちゃんは迎えに来てくれただろうか
とても楽しかった6月20日

今日から更にカウントダウンが強まる10日前

今思うとその10日の間に娘の気持ちに色々な変化はあったと思う

ここからはその10日間を思い出していく

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